データ ソースへの接続の確立に使われる情報を格納します。
文字列型 (String) の値を設定または取得します。
ConnectionString プロパティは、データ ソースを指定するために使います。データ ソースは、データ ソース名 (DSN)、またはカンマで区切られた一連の argument = value ステートメントからなる詳細接続文字列を渡すことによって指定します。プロパティ値に等号 ("=") が含まれている場合、ADO は DNS ではなく接続文字列が指定されたものとみなします。
ADO は ConnectionString プロパティで 5 つの引数をサポートしています。それ以外の引数は ADO で処理されずに直接プロバイダに渡されます。ADO がサポートしている引数を次に示します。
引数 |
説明 |
Provider |
接続で使用するプロバイダの名前を指定します。 |
Data Source |
接続で使用するデータソースの名前を指定します。たとえば、ODBC データ ソースとして登録されている SQL Server データベースなどを指定します。 |
User |
接続を開くときに使用するユーザー名を指定します。 |
Password |
接続を開くときに使用するパスワードを指定します。 |
File Name |
設定済みの接続情報が格納されているプロバイダ専用ファイル (固定データ ソース オブジェクトなど) の名前を指定します。 |
ConnectionString プロパティを設定して Connection オブジェクトを開いた後に、プロバイダは ADO で定義されている引数名をプロバイダ独自の名前に変換するなどの目的で、プロパティの内容を交換することがあります。
ConnectionString プロパティには Open メソッドの引数 ConnectionString で使われている値が自動的に継承されます。したがって、現在の ConnectionString プロパティは Open メソッド呼び出しの中で変更することができます。
引数 File Name を指定した場合、ADO は関連するプロバイダを読み込みます。このため、Provider と File Name の両方の引数を同時に渡すことはできません。
ConnectionString プロパティは、接続が閉じているときは読み取り/書き込みが可能であり、開いているときは読み取り専用です。