CursorType プロパティ

Recordset オブジェクトで使用するカーソルのタイプを示します。

設定値と戻り値

次の CursorTypeEnum 値のうちの 1 つを設定または取得します。

定数

説明

adOpenForwardOnly

0

前方スクロール カーソル。レコードの前方スクロールだけが可能であること以外は静的カーソルとまったく同じです。レコードセットを 1 回の操作で渡せばよい場合にこの前方スクロール カーソルを使うと、パフォーマンスが向上します (デフォルト)。

adOpenKeyset

1

キーセット カーソル。動的カーソルに似ていますが、ほかのユーザーによるレコードの追加操作を見ることはできません。また、ほかのユーザーが自分のレコードセットからレコードを削除しているときはそのレコードにアクセスすることができません。ほかのユーザーによるデータの変更操作は見ることができます。

adOpenDynamic

2

動的カーソル。ほかのユーザーによる追加、変更、および削除の操作を見ることができます。ブックマークを利用する以外のすべての操作が Recordset を介して可能ですが、プロバイダがブックマークをサポートしていればそれを利用できます。

adOpenStatic

3

静的カーソル。データの検索やレポートの生成のために使用する、レコード集合の静的なコピーです。ほかのユーザーによるデータの追加、変更、または削除の操作を見ることはできません。

解説

CursorType プロパティは、Recordset オブジェクトを開くときに使用すべきカーソルのタイプを指定するために使います。CursorType プロパティは、レコードセットが閉じているときは読み取り/書き込みが可能であり、開いているときは読み取り専用です。

プロバイダは、要求されたカーソル タイプをサポートしていない場合に、別のカーソル タイプを返す場合があります。また、CursorType プロパティは、Recordset オブジェクトが開いているときに使用する実際のカーソル タイプに合わせて変更されます。返されるカーソルの具体的な機能を確かめるには、Supports メソッドを使います。Recordset を閉じると、CursorType プロパティの設定が元に戻ります。

次の表は、各カーソル タイプの機能を、対応する Supports メソッド定数として示したものです。

CursorType 定数

Supports 定数

adOpenForwardOnly

なし

adOpenKeyset

adBookmarkadHoldRecordsadMovePreviousadResync

adOpenDynamic

adMovePrevious

adOpenStatic

adBookmarkadHoldRecordsadMovePreviousadResync

注意 動的カーソルおよび前方スクロール カーソルで Supports (adUpdateBatch) が真となる場合もありますが、バッチ更新はキーセット カーソルか静的カーソルのどちらかでのみ行ってください。

対象

Recordset

関連項目

Supports