Recordset オブジェクトのデータのソース (Command オブジェクト、SQL ステートメント、テーブル名、またはストアド プロシージャ) を示します。あるいは、エラーを発生したオブジェクトやアプリケーションの名前を示します。
· Recordset ｾ 文字列型 (String) の値、または Command オブジェクト参照を設定します。あるいは、文字列型 (String) の値のみを返します。
· Error ｾ 文字列型 (String) の値を返します。
Recordset オブジェクトの Source プロパティは、Recordset オブジェクトのデータ元を設定または取得するために使います。Error オブジェクトの Source プロパティは、エラー処理ルーチンを作成するために使われます。
Source は、Command オブジェクト変数、SQL ステートメント、ストアド プロシージャ、またはテーブル名を使用している Recordset オブジェクトのデータ ソースを指定するために使います。閉じている Recordset オブジェクトの Source プロパティは読み取り/書き込みが可能であり、開いている Recordset オブジェクトの Source プロパティは読み取り専用です。
Source プロパティに Command オブジェクトを設定すると、指定した Command オブジェクトの ActiveConnection プロパティの値が Recordset オブジェクトの ActiveConnection プロパティに継承されます。ただし、Source プロパティを読み取っても Command オブジェクトではなく、Source プロパティに設定した Command オブジェクトの CommandText プロパティを返します。
Source プロパティが SQL ステートメント、ストアド プロシージャ、またはテーブル名の場合は、Open メソッド呼び出しで適切な Options 引数を渡すことにより、パフォーマンスを最適にすることができます。
Error オブジェクトの Source プロパティは、エラーを発生したオブジェクトやアプリケーションの名前を調べるために使います。このプロパティ値はオブジェクトのクラス名やプログラム内部の ID になることがあります。ADODB のエラーの場合は、このプロパティ値は ADODB.ObjectName (ObjectName はエラーを引き起こしたオブジェクトの名前) という値になります。Error オブジェクトの Source プロパティは読み取り専用です。
Error オブジェクトの Source、Number、および Description の各プロパティから得られるエラーの情報に応じて、エラーを適切に処理するコードを記述することができます。