Errors コレクションには、ADO での 1 回の操作で発生したエラーに関連するすべてのストアド Error オブジェクトが格納されます。
ADO での 1 回の操作で 1 つまたは複数のエラーが発生すると、それらのエラーに対応する 1 つまたは複数の Error オブジェクトが Connection オブジェクトの Errors コレクションに格納されます。さらに別の ADO の操作でエラーが発生すると、Errors コレクションはクリアされ、新しい Error オブジェクトのセットが Error コレクションに格納されます。ADO の操作でエラーが発生しなければ、Errors コレクションは変化しません。Clear メソッドを使えば手動で Errors コレクションをクリアすることができます。
Errors コレクションの中の Error オブジェクトは、セット全体で 1 つのエラーを表すものです。Errors コレクション内の個々の具体的なエラーを列挙することで、エラー処理ルーチンの中でより正確にエラーの原因と発生元を調べることができ、適切に修復処理を行うことができます。
プロパティやメソッドの中には、Errors コレクションの中で Error オブジェクトとして出現しながら、プログラムの実行を停止しないような警告を返すものもあります。Recordset オブジェクトに対して Delete、Resync、UpdateBatch、または CancelBatch のいずれかのメソッドを呼び出すとき、または Recordset オブジェクトに対して Filter プロパティを設定するときは、先に Errors コレクションに対して Clear メソッドを呼び出してください。これにより、Errors コレクションの Count プロパティを読み取り、返される警告を調べることができるようになります。
コレクション内の Error オブジェクトを序数を使って参照する場合は、次のどちらかの構文を使います。
connection.Errors.Item(0)
connection.Errors(0)
注意 1 回の ADO 操作で複数のエラーが発生した場合の詳細については、Error オブジェクトの説明を参照してください。